日常
幸せは歩いてこないが、平和はたまに飛んでくる
岡山の実家に帰省しようとしたら
「近所大騒ぎになるから帰ってこないで!!」
と母に言われた私です。
感染者が多い大阪から私が年末帰省するかどうか、
しょっちゅうご近所から尋ねられるそうで。田舎怖い。
今年も元旦は部屋で一人、セブンイレブンのお雑煮を食べました。
あけましておめでとうございます。
昨年は大変な一年になりましたが。
どうにかこうにか、今年もなんとか、自分なりにうまいこと生き延びていきたいものです。
そんなわけで年末は部屋で、某サン○リー様の某缶コーヒーB○SSの、
Youtube限定CM「365 STEPS」などを観ておりました。
(本当はここに公式動画のURLを貼りたかったのですが、公開終了しているので、
この動画について書かれた、雑誌掲載記事と、制作会社のHPに掲載の画像URLを載せます。
ご興味ある方はご覧ください。)
雑誌「ブレーン」2020年12月24日掲載記事
https://www.advertimes.com/20201224/article332676/
㈱ギークピクチュアズHP
https://geekpictures.co.jp/works/6948/
『1日は、1歩だ。1日は、1歩だから。』
これは主人公の新米看護師さんの、動画ラスト付近のつぶやきです。
中村佳穂さん歌う「三百六十五歩のマーチ」のBGMに乗せて、
主人公が就職した、感染症と戦う現在の病院が舞台。
1日目、10日目、と365日までを追いつつ、成長、奮闘していく主人公の様子と、
実際の病院で撮影されたVTRがミックスされた、
ドキュメンタリードラマの動画だったのですが。
感動して、会社のブログにもこう、ぐっとくるようなテーマで何か!
と思ったんですけど、
こういうのは年末に置いてくるのがいいのかなぁ、というわけで。
新年ならば、少しでも楽しくなれる話題をお届けするのがよいのではと考え直し……
一昨年私の身に起きた出来事をお話しします。
ハトはお好きですか。
私は、元々は、好き……とまではいかずとも、嫌いではありませんでした。
ハトと私の心の距離はそんなになかったはずなのです、あの時までは。
ハトといえば思い出すのは、
某バラエティ番組でアグ○ス・チャ○さんがおっしゃっていた
「公園にいるハト、とてもおいしそう。日本人はどうして捕まえて食べないの?」
という言葉です。
ところ変われば食も変わるもので、そういう感じ方もあるのだなぁと感心したものです。
確かに私も、水族館でいわしの群れを見たら「おいしそう」と思いますし、ちょっとだけ。
でもハトに関しては「おいしそう」と思ったことがなかったので、
普通にフォルムが丸くてかわいい鳥、という認識でした。
ただ。
彼らは、わりとどこにでもいて、
道端をほてほて歩いているし、なんならうちのベランダもドテドテ歩いているのです。
道端を歩いているのは何でもないですが、
家のベランダに鎮座されるのは、なかなかに問題が多く。
朝も5:00からホッホホッホと鳴かれるし、あの鉤爪でベランダをドタドタするから煩いし、
鳥は病原菌を運びますから、とにかく私にもご近所にも大迷惑です。
「どうしてハトがうちにくるのですか?」とGoogle先生に尋ねたところ
「汚いからだよ」と言われてしまったんですが
一昨年、ミノックスに内定が決まった瞬間右足首の骨を折って入院、入社が遅れた私、
日常生活も当然苦労の連続で、段差を超えることがとても難しく、
ベランダの掃除などは諦めていたので……そりゃ汚いだろうなぁ、と納得。
ハトが来ても、窓をバンバン! して一時的に追い出すことくらいしかできず。
掃除さえできれば……と歯がゆく思いつつ過ごすこと数か月。
ようやくベランダに出られるようになった私は、ある日、掃除道具を持って出てみたところ。
室外機と壁の隙間に。
……なんか、いる……!!!!!
灰色の、丸いフォルムが。
……ハト……?
そんなまさか。そんな隙間に?
しかし数分眺めていても、ピクリとも動かない。
もしかして。
……し、しんでる……???!!!
何かでつっついてみようかな……?
と思いつつも怖い。
目と鼻の先に、動物の死体がある恐怖。
そういえば数年前に亡くなった実家の犬の亡骸も、なんかちょっと怖かった。
愛情があるはずの個体に対しても恐怖を感じるのだから、
どこぞの鳥とも知らぬものの死体は恐怖でしかないです。
いや待て、もしかしたら生きてるかも……??
一旦放置してみることにして、2時間後。
まだいる!!!!
つまりこれはもう死体だ、間違いない。
少しパニックでマンションの管理会社に電話をする私。
「あの…ベランダに、ハトの死体があるんですが…!!!」
「はぁ」
「撤去していただくことはできますか??」
「お部屋内のトラブルは、お住みになられている方ご自身でご対応お願い致します」
世の中は冷たい!!!!
いやでも抱きあげて自分で埋葬するとか無理過ぎるんですけど。
道端の動物遺体は市役所がどうにかしてくれるものだろうけど、
自分の家のやつは? どうしたら? 私以外にも触れない人いるでしょ?
金を、金を払えばだれかが解決してくれないのですか?? 世の中は金なのでは??
必死でGoogle先生にお訊ねすると
「可燃ごみだから頑張って捨ててね」
可燃ごみかーーー!!!
そういえばもろもろの法律で、動物って「物」なんですよね……。
仕方なくもう一度ベランダに出て室外機の裏を覗くと
……いない!?!?!?!
死体じゃなかった……!!??
……え、つまり2時間も挟まってたの???
こんな狭いところに??
まぁでも死んでるんじゃなかったならよかった、解決、と思って1時間後、
念のためもう一度同じところを見てみると
……ハ、ハト!?!?!
また挟まっていた上に、今度は羽の模様が違うハトが!!
これは……これはもしかして……
「ハト ベランダ 巣」検索
しばらくしてハトがいなくなったとき、確認したら、ありました。
卵が、2個も。
「巣」っぽい木の枝などはほぼなかったものの、
ハトは、葉っぱ1枚でも巣だとして、そこに卵を産み、温めるそうで。
産まれたら、コンクリの上にヒナむき出しなのでは? と思うのですが
特に問題ないそうです。
なんて大らかなんだハト……勘弁してほしい……
と思いつつ、卵を撤去する方法をネット検索すると
「個人が鳩の卵や雛を駆除することは鳥獣保護法で禁じられています」
なんだって……
「卵は、専門業者のみ撤去可能」
自分がやらなくて済みそうな安心感は生まれたものの、
それって、それってお金がかかりますよね? という問題が。
卵なんかそれこそ、可燃ごみじゃないのかと言いたくなりますが
死体と違って未来ある命に、人間がむやみに手を加えることは禁じられているようです。
やっかいすぎる。
死体の段階では、金は払うから! という気持ちだったのに
卵となると払うのがおしい。
なんせ、専門業者に頼むと2万円もかかるのですから。
自分でぽいぽいっとできるじゃん、
なんなら食べられるのではと思ってしまうので、なおさらです。
(ただし病原菌関係があるのでおいしそうと思っても食べない方がいいと思います)
でも法にひっかかることはできない……仕方なく業者に頼んで撤去してもらったのですが。
数日後、友人にこの話をしたら
「田舎ではよくあることだから、卵は草むらとかに投げ捨てるよ?
そんなの誰にバレるとかないし。わざわざ業者に頼まないよ」
えっ……
そうなんですか……?
えっ……
私のにまんえん…!!
死体もどきやら卵を見つける前からずっと、ハトとの攻防が続いていたせいか、
今回のことでトドメを指され、すっかりハトも苦手になってしまったし。
ほてほて道端を歩くハトにもぎょっとしてしまう始末。
かわいいと思って買った鳥のメモ帳もちょっと怖い。
この一件で、いろんなものを失ってしまいました……。
……いや違う、これは。喪失ではなく、前進。
経験と知識を得たのです。
『1日は、1歩だから。』
もう長期入院してハトの巣作りを手助けすることがないよう、事故や病気に気を付けて。
こまめにベランダを掃除しつつ、今の健康に感謝。
今年も、元気よく一年、歩いてまいりましょう。
(あれ? 楽しい話題でした?)
本日のブログ担当★中国地方で親近感なFさん★from Osaka
2021.1.15