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校正室よりーー同音異義語ーー
校正室では、社内の各部門で作成・編集した制作物や、
お客さまが作成された様々なデータや資料をチェックしております。
前回は手書き文字のメリットをお伝えしました。
今回は間違いに気付きにくい「同音異義語」について触れてみたいと思います。
同音異義語とは・・・・同じ発音(読み)で意味の異なる語のこと
(例:異義・異議・意義、収める・納める・治める・修めるなど)
どうして同音異義語の間違いが起きてしまうのか?
・変換ミス
・漢字の誤認識によるミス
この2点が多いのではないでしょうか。
変換ミスは、ディスプレイを見ずに原稿だけを見て入力しているときや、
急いでいるときなどに発生しやすいです。
また、一度間違えてしまうと予測変換機能などで繰り返し同じミスをする可能性もあります。
少し手間ですが、訓読みで入力するor 1字ずつ入力する、逆にある程度まとめて変換する
などを行うとミスが起こりにくくなります。
よく使う言葉や漢字、間違えやすい言葉などは
ユーザー辞書に登録するのがとても便利です。
また、当たり前のことですが見直しはとっても重要です!
見直すことで違和感を覚え、間違いに気付く可能性が高いからです。
急いでいるときは難しいかもしれませんが、
1文節ずつでも、1行ずつでも、1段落ずつでもいいので、しっかり見直しは行いましょう。
漢字の誤認識によるミスは、誤認識であるが故、間違いだと気付きにくいです。
今はインターネット(WEB)でその都度、調べることができますし、
校閲・校正ツール(ソフト)を使用することも、1つの方法だと思います。
ここでもやっぱり見直しは重要です!
文章を理解し、内容の意図や流れを読み取り、
適切な意味の漢字が使われているのかを見直すことで、
違和感を抱き、疑念が生じ、調べることに繋がり、間違いに気付くかもしれません。
校正の専門家でも同音異義語を見分けるのはとても難しいです。
地道な手段ですが、一度間違えた言葉は覚えるようにし、
自分を正しいと思わず、疑いながら取り組み、
経験を糧にこれからも努めたいと思います。